頂点捕食者種について
頂点捕食者種はしばしば長い食物連鎖の終端にある。 彼ら生態系の頂点に立つものが、生態系全体の持続性に重要な役割を担っていると述べる人もいるが、一方で侵略的外来種のように生態系を破壊するものもいる、。
頂点捕食者は、えじき種(被捕食者)の個体群力学に影響を及ぼす。2つの競争している種が生態学上不安定な関係にあるところでは、その両方を捕食する頂点捕食者が安定をもたらす傾向がある。また、頂点捕食者は、捕食者間の関係にも影響を与える。例えば外来の魚が、固有の支配的な捕食者を圧倒することが知られている。ひとつの湖における調査で、外来種であるコクチバスが人為的に除去されたとき、レイクトラウト(これまでコクチバスによって抑えられていた固有の頂点捕食者)がそのえじき種選択を多様化して、より高次の消費者に移行したことが明らかになった。
頂点捕食者による、植物生態学のような、より広い生態的特徴に対する影響が検討された。そして、かなりの影響の証拠が頂点捕食者に見つかった。外来種のホッキョクギツネが分布する地域と、そうでない地域について、海鳥の生息数、土壌のリン濃度、植物組成などを比較検討した結果、ホッキョクギツネの分布域では海鳥数が2桁少なくなり、土壌のリン濃度が少なく、丈の低い草やコケの割合が丈の高いそれと比較して相対的に多かった。この結果が示すものは、ホッキョクギツネが海鳥を補食してその結果個体数が減り、海鳥の排泄物によってもたらされるリン(土壌の栄養分)が減少し、その結果植生に影響を与えたと考えられる。移入されたホッキョクギツネは、草原からツンドラまで亜北極の島の植生を変えたといえる。生態系のより低い水準に対する、そのような広範囲にわたる影響は栄養カスケード(食物連鎖をとおして様々な栄養段階の生物へ玉突き現象のように影響が伝わること)と呼ばれる。頂点捕食者の除去(時に人間の影響による)は栄養カスケードを急進的に引き起こすことがあり得る。
生態系に影響を及ぼしている頂点捕食者の一般的に引き合いに出される例として、イエローストーン国立公園がある。かつてこの地にはハイイロオオカミが生息していたが、1926年に絶滅していた。1995年のハイイロオオカミの人為的な再導入の後、研究者はイエローストーン圏生態系に急激な変化が生じていることに気がついた。1990年代には増えすぎて2万頭以上いたエルクがハイイロオオカミ導入後、半分以下に減っていったのである。またこれまでエルクが食害していたポプラとヤナギの生育によい影響をもたらし70年ぶりに若木が芽吹きだした。それに伴いヤナギを原料にビーバーがダムを造り始めた。水が豊かになると植物もいっそう豊かになった。他の様々な種の生息地も新たに造られていった。これらハイイロオオカミのえじき種への影響に加えて、ハイイログマ個体群もハイイロオオカミの存在によって影響を受け、その数を増加した。ハイイログマは、冬眠から目覚めた後にオオカミが殺した獲物をあさることで、冬眠中の断食による体力低下から回復するようになったのである。他の数十の種もオオカミのエサのおこぼれを頂戴していることが資料で裏付けられた。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
人間以外ですと、オオカミやトラなんかがこの種類のようです。
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